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オンライン辞書,Dictionary


No.2
作文
2014-12-11
出身: 中国
居住: 神奈川県
20代 女性
ログイン名: ann
タイトル:私の異文化
   いつの間にか、日本語の勉強を始めてすでに三年が経ちました。最初は日本語どころか日本という国についてさえ何も知らなかったのでしたが、今はただ日本語で自分の考えを表すことができるだけではなく、日本人と交流できるようになり、本当に何よりもうれしいと思います。いま、関東学院大学に留学し、身をもって日中の異文化を体験しています。
 これを書いているとき、思い出が心に浮かびます。大学に入ったばかりの時、日本人の友たちからプレゼントをもらいました。きれいな包みを私に渡すとき、彼女は「あのう、つまらないものですが」と言いました。そのときの私は「つまらない」という言葉の意味が、まだよく分かりませんでした。浮き浮きしながら、プレゼントを大切に抱えて寮に帰って、急いで辞書で調べてみたら、なんと「つまらない」は、価値がないという意味でした。そのことを残念に思っていた私は、ある日本人の先生にそれについて話しました。すると先生は笑いながら「日本人はね、相手がプレゼントを受け取って、負担を感じないようにという心遣いからそう言うのよ。それをよく勉強してね」とおっしゃったのです。
 実は、私たち中国人の考えでは、「とてもいいものだからあげる」というような言い方をします。先生の話を聞き、私も考えました。日本人その婉曲な言い方は、もちろん相手を楽にさせることができますが、私たち中国人の率直な言い方も決して悪くないと、私はそう思っています。
 実は、私にとって、留学に、一番大切なのが、比較ということだと思います。二つの環境を客観的に比較することによって、今までの自分が持っていた価値観を再構築し、物事を改めて深く考えられる力を身につけることができます。それに、異文化を理解するとき、自分を曲げて、相手に合わせるのではなく、それぞれの個性を尊重しあうべきではないかと考えています。
 
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