| |
私が中学生のとき、近所の方がよく声をかけて下さったのだが、「おはよう」と声をかけられれば「おはようございます」と敬語で返答した。そんな中、下校中に「おかえり」と声をかけられたのだが、この言葉に対する返答にはとても困った記憶がある。「おかえり」と言う言葉は家に帰ったとき、つまりたいていの場合は家族からかけられる言葉なのだか、近所の方にこの言葉をかけられた時に、はじめは何と答えていいのか分からず会釈をしていた。しかし、私はあるときから「ただいま」と元気よく言うことにした。中学生のときの話なのでなぜそのような判断に至ったのか分かららない。きっといろいろ考えて答えも見つからず面倒くさくなったのだろう。後は、「ただいま帰りました」よりも「ただいま」と言った方が近所の方も喜ぶだろうという根拠のないものにすぎなかったと思う。それで近所の方が不愉快に思わなかったとすれば、ひとまずその行動は‘ 正しくなくない’と言えるだろう。だがそれを確かめる術はないに等しいので考えて悩むだけムダなのである。人と人は違うし、時間は流れるので必ず正しい答えは存在しない。
|