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オンライン辞書,Dictionary


No.134
作文
2020-05-19
出身: 中国
居住: 中国
20代 女性
ログイン名: コアラ
タイトル:漢字の意味
   日本語を勉強する前に、よく日本語と中国語が似ているから、中国人にとって、日本語を勉強するのは簡単だという話をよく聞かれた。確かに、日本語の中にも、中国の中にも、漢字がある。発音が似ている単語もある。そして、中国と日本は儒家思想の影響を受けているから、ほかの国の人にとって理解しにくい現象、習慣や思考方法などは中国人にとって理解しやすい。それでも、言葉の違いで悩んでいる状況もある。
 私にとって、言葉違いに悩むのはよく同じ漢字が中国での意味と日本での意味が違うからである。
 ある日、クラスメイトと一緒に大学生向けの中日交流活動を参加した。参加した人の中に、日本語を勉強する中国の学生もいて、中国で留学する日本の学生もいて、中国の学生の親もいた。多くの参加した親が日本語がわからなかったから、彼らが日本の学生と交流したいとき、よく私たちのような日本語を勉強する中国の学生を翻訳者にさせた。日本の留学生に夫婦を紹介する時、「こちらは黄さんです。こちらは彼の愛人です。」というような話を言った。その夫婦が帰ったら、その留学生は私に小さな声で聞いた。「あの方は本当に黄さんの愛人ですか。」「はい、そうです。」「そうすれば、彼らの前で愛人という言葉を使うのはちょっと失礼ではないですか。」いろいろ説明して、やっとお互いの意味が分かた。
 中国語の中に「愛人」という言葉もあるけど、日本語の中の「愛人」の意味が違う。日本語の中に、「愛人」はよく情婦と情夫を指す。しかし、中国語の中に、「愛人」というのは「愛する人」という意味である。「愛人」は妻と夫のもっと丁寧な呼び方である。
 ラッキーのはその夫婦が日本語がわからなかったというのことである。でないと、気まずいのは私だけではなかった。
 
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