選択した文章の本文です。

オンライン辞書,Dictionary


No.16
作文
2020-04-06
出身: オーストラリア
居住: 日本
10代 男性
ログイン名: トミー
タイトル:自分の呼び方
   「ことばづかいの悩み」というほどではないが、日本語を使うときに、ときどき困ることがある。それは、自分のことを何と呼ぶかという問題である。これは言語学では一人称の選択という問題である。英語ではほとんど「I」でいい。日本語では「わたし」を使うと勉強したが、実はもっと複雑であると、日本に来てから気がついた。
 書くときは、だいたい「私」を使えばいいから難しくない。話すときも、自己紹介のときは、勉強したとおり「わたし」と言えばいいから簡単である。そして、日本語には、主語の省略という特徴があるから、話すときも、けっこう便利なのも事実だ。「どれにしますか」と聞かれたら「これにします」と言えばよい。つまり、多くの場合は困らないが、ときどき、自分のことばが、ちょっと日本人が変だと思ったかなと感じるときがある。例えば、この前、友達とミスタードーナッツ店に行ったとき、日本人の友達が「オレ、フレンチクルーラー。おまえは?」「オレ、チョコ」「オレも」と次々に言ったときに、「わたしも」と言ったら、日本人の友達は理解したが、ちょっと変という雰囲気だと感じた。
 外国人であっても、女性ならこの問題がないかもしれない。しかし、男性の場合、「オレ」「ボク」をいつ使えばいいかは、けっこう難しい問題なのである。
 
【コメントを書く】