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言葉遣いは人と関わっていくなかで最も重要視するべきものだと思います。話している相手がどんな人物なのかを知ることができたり、相手の様子を伺うこともできます。また言葉遣いというものは人を楽しませたり不愉快にさせたりもします。このように言葉遣いは使い方によって変わっていくとても難しく繊細なものです。私は今までにたくさんの言葉遣いに悩ませられる経験をしてきました。経験したなかでの話を一つ紹介したいと思います。
私は中学校から高校までの6年間、野球部に所属していました。中学校のときに初めて先輩という存在が生まれました。最初のうちは敬語だけで話していればいいと考えていました。しかし時間が経つに関係性になれてきたこともあってか、もっと仲良くなりたいと思うようになりました。最低限の敬語でしゃべりながら話し続けていると不意にタメ口でしゃべってしまったことがありました。先輩はそれについて特になにも言いませんでしたが自分の中で「あ、」と思いましたがそのまま話を続けました。この時、私はなんともいえない気持ちになり、先輩はどう思ったのだろうと少し考えましが特に気にすることもなく過ごしました。一年後、先輩の気持ちがわかりました。
今まで年下のタメ口に気にしたこともなかったのに、先輩という存在ができたことにより気持ちの変化を感じました。後輩からタメ口でしゃべりかけられた私は人にもよりましたが決していい気持ちになることはありませんでした。しかしその気持ちと同時に一年前と同じなんともいえない気持ちになりました。このとき初めて、あの時先輩はなにも言ってこなかったのかどう思ったのかわかった気がしました。
両方の立場を経験したことで見えなかったものも見えてくるのだと初めて実感することができました。この経験をしたことで言葉遣いにはより気を付けようと思うとてもいいきっかけになり、これはどんな人でも人と関わっていくなかで必ず通る道なのかなと思いました。
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