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オンライン辞書,Dictionary


No.191
作文
2020-05-28
出身: 日本
居住: 神奈川
10代 男性
ログイン名: House Wren
タイトル:敬語という囲いの中で
  「おはようございます。」
この言葉は一般的に朝起きた時に発する言葉である。だが、実は朝だけではなく日中も使うことがある。例えば、アルバイト先に行く時などに、すでにその場にいる人たちへの挨拶である。そして、家族や友だちなどの親しい人間に対しては「おはよう」の一言だけで済むが、これが目上の人や初対面の人に対しては「おはようございます」と言う。言葉を丁寧にするために「ごさいます」という言葉をつけており、これを付けることで相手の尊敬したり、謙譲したりする。
これは日本だけの話であり、アメリカだと“Good-Morning”という言葉だけで誰に対しても通用する。「敬語」という日本独自の文化が発展したことにより生まれた言葉として言えるであろう。
そして、ことばづかいに悩む言葉は他にも沢山ある。例えば「お」である。これも、この1文字があることにより相手に対して尊敬や謙譲を示すことができる。例えば、相手に対して袋の有無を問う時。
「袋はおつけしますか?」
とよく聞くだろう。よくよく考えると、「袋」という言葉に対しては「お」を付けずに、「つける」と言う言葉に対しては「おつけ」なる。ここが難しい点である。例えば「お」を付けずに同じ言葉を言ってみると。
「袋はつけますか?」
となる。なぜだか少し、丁寧さがかけたような気がする。きっと生まれた時から「お」を付けるという文化がないと、何の違和感も無いのであろう。しかし、「敬語」という文化を持った日本に産まれたため、「お」を付けないと違和感を感じてしまうのだ。ことばづかいは、とても難しいものであり、間違った使い方をすると、相手に不快に思わせたり、相手との関係も崩れてしまうことがある。そのような固執した考えはそこまで大切なのだろうかと、私は疑問に思う。
 
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