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オンライン辞書,Dictionary


No.195
作文
2020-05-28
出身: 日本
居住: 日本
10代 女性
ログイン名: ホワイトモカ
タイトル:オンライン上での言葉遣い
  私はまさに今「オンライン上での言葉遣い」に悩んでいる。
その理由は、オンライン授業で行われる生徒同士の話し合いが「敬語」だからだ。

 本来なら、同じ教室で共に講義を受けるクラスメイトとして「こうじゃない?」「私はこう思う!」と敬語を使わず気軽に発言し、充実した話し合いをしていただろう。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、オンライン上で見ず知らずのクラスメイトと話し合いをすると「こうじゃないですか?」「私はこう思います!」と必ず敬語が使われる。
 つい先日の話し合いでも「同い年だから敬語を使うのはやめよう!」と提案されたが、気が付けば全員敬語で話していたのだ。このことから、オンライン上だと相手との距離感をうまく掴むことができず、同い年であっても敬語を使ってしまうのは日本人の本能だと思う。

 日本人は、相手に敬意を示すためまたは相手に不快感を与えないために敬語を使うことが多い。そう考えると、オンライン授業で行われる生徒同士の話し合いが敬語なのも理解できる。しかし、少し視点を変えると敬語は「相手と距離をおいている」と考えることもできる。今は画面越しでコミュニケーションをとることしかできないため、日本人が得意とする空気を読むということができない。だから、敬語を使い相手と一定の距離を保っていると考えることもできる。

 このように敬語には様々なとらえ方がある。そこで、私はオンライン上での話し合いで相槌やジェスチャーをこまめにするよう意識している。言葉では伝えることができない気持ちは、画面越しでもしっかりと相手に伝わるよう動きで表現することが大切だ。
したがって「オンライン上での言葉遣い」が敬語であったとしても、相槌やジェスチャーを取り入れることで充実した話し合いが行えると思う。
 
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