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オンライン辞書,Dictionary


No.224
作文
2020-05-29
出身: 日本
居住: 横浜
10代 男性
ログイン名: まるちーず
タイトル:人工言語はバベルの塔を建ててしまう
   目上の人や顔見知りの親戚、久しぶりに会った年上の友達など、言葉遣いに困ることは多々あります。しかしそれは本当に困っているのでしょうか。失礼があったら謝ればいいし少なくとも言葉の意味は通じていますよね。それに比べたら言語の違う外国の人と話すときの方がよっぽど困ります。自分の国の言葉が世界共通言語だったらどれだけ楽だろうかと思うことはありますよね。

 少し話は変わりますが、「バベルの塔」の話を聞いたことがあるでしょうか。
ある時、人間たちは天に届く塔を建てようとして集まるのですが、そのことが神の怒りに触れ「同じ言葉を使うから人間たちがこのようなことをする。言葉を変え通じなくしてやろう。」と、神は人間たちをばらばらにした、という話です。

 確かに世界共通言語があれば世界の発展は早くなるでしょう。しかしその分問題になっている新型コロナウイルスのような伝染病が広がりやすくなったり、個々の独自の発展をしにくくなったりとマイナス面ももちろんあります。バベルの塔に出てくる神はそのことが分かっていたのかもしれません。

 しかし、人工言語を作り世界共通語にしようとする動きもあるのです。もっとも有名な人工言語である「エスペラント語」は誰にでも理解しやすく覚えやすいように作られた人工言語です。もしかしたらこのエスペラント語が普及して本当に世界共通言語が誕生する日が来るかもしれません。もしそうなったら難しい外国語を勉強しなくて済むかもしれませんね。

 現代の私たちの世界では言語以外でもグローバル化を進めて一つになろうとしています。しかしこれは、神の怒りに触れるバベルの塔を造ろうとしているのかもしれません。
 
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