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オンライン辞書,Dictionary


No.304
作文
2020-06-02
出身: 日本
居住: 日本
20代 男性
ログイン名: ニックネーム
タイトル:方言が入るだけで
  生まれてから20年ほど過ごしてきたが、体育会系だったこともあり特別言葉遣いに苦労することは少なかったように思える。どちらかといえば、身振りだけの対応を行い言葉で伝えなかったことに叱責された記憶がある。
しかし、大学生になりアルバイトを通じて社会勉強をしていく中で、今まで伝わっていた言葉が伝わらなくなったときに、はじめて日本語という言葉を使う難しさを実感した。それは海外出身の方と会話をするときである。出身が関西であるため、よく「○○しはる。」と言うのだが、これは相手に対する敬意を表す言葉として今まで使ってきた。しかし、日本語である程度会話ができる海外出身者の方でさえ、「〜しはるって何?」と聞き返される。ここから敬語で話していたとしても、方言の入った言葉遣いになるだけで言葉の壁が生まれることを実感した。
また、初対面だが見た目、年齢が近い人との会話は敬語にすべきかタメ口かで迷うことがたまにあった。現在は、どの年代の方にも初対面では敬語で会話するため問題なくなったが、日本語は英語のように「please」といえば丁寧な表現に聞こえるみたいな簡単な言語ではないということを改めて実感した瞬間であった。
 
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