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オンライン辞書,Dictionary


No.314
作文
2020-06-02
出身: 日本
居住: 日本
10代 女性
ログイン名: pure
タイトル:言葉に慣れること
  わたしは大学生になってからアルバイトを始めた。初めてのことばかりで慣れないことや覚えなければならないことが山積みであったが、そのうちの一つがレジ業務での言葉遣いの問題だった。

レジ業務をする際、わたしはイメージのまま「〜円に“なります”。」「ちょうど“お預かりします”。」と対応していた。初めてにしては上手くできているかなと感じていたが、それらを横で聞いていた店長から優しく指摘を受けてしまったのだ。店長が言うには、“なります”は状態が変化するときに用いられる言葉で、会計は確定しているため(割引等を除く)間違いであり正しくは「〜円でございます。」であることがわかった。また“お預かりします”はお客様がだした金額に対して釣り銭を返すときに使うため、会計“ちょうど”を出された場合は「ちょうどいただきます。」というのが正しいのだ。その指摘を受け驚いたと同時に、正直その言葉本来の意味や使い方を考えずにイメージと雰囲気だけで接客をしていたのかもしれないなと反省した。その後も不意に「〜円になります。」などと使ってしまう時があったが今では間違えることはほとんどなくなった。

もちろんこの経験以外にも小さい頃から言葉遣いについて指摘されることはあり、その度に初めはつまずきながらも徐々に慣れていくといった経験をしてきた。大学生という社会人に近い立場になった今、改めて自分の言葉遣いについて考え直すきっかけができたことでこれからは初めから正しい言葉遣いを使えるようになろうと思うようになった。言葉遣いに気をつけることは自分の言葉の引き出しから適切なものを探したり、相手の様子を伺ったりと初めは大変かもしれない。しかしこれから様々なシーンを過ごす中でそれに慣れていき、柔軟に対応できる人間になりたいと思う。


 
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