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オンライン辞書,Dictionary


No.35
作文
2020-04-24
出身: 中国
居住: オーストラリア
20代 女性
ログイン名: ミキ
タイトル:言葉のパワー
  言葉にはパワーがあると思う。

文学作品を読むときは、まるで現実世界と違う他の世界に入るようだ。自分と周囲の存在を忘れ、作者が構築した世界に吸い込まれる。作者は魔法使いのようにただ言葉を使って、素晴らしい世界を築き、あっという間に読者を誘い込むのがとても不思議だと思う。構築された世界の種類は様々である。詩を読むと、心がより繊細になり、万物の気持ちが感じられる。日常世界のワンシーンがとまったように、永遠のように感じられる瞬間の切り取り方を詩は教えてくれる。小説を読むと、他の人の生活に浸り、より深い人生経験が得られる。小説を読まないと決して経験できない人の世界に、小説は連れて行ってくれる。

書き言葉と比べると、話し言葉はそんなに堅くなく、気楽に使えそうだと思うかもしれないが、実際は話す時に言葉を自由に使えるわけではない。社会規範に従って、人は各自の社会の役割にふさわしい言葉を使うことが期待されているのは理由の一つとして挙げられる。だが、より顕著なのは、人間関係の中で使われる話し言葉には、より直接的なパワーがあることだ。春の風のような暖かい言葉は落ち込んでる心が慰められる。対照的に、冷たい言葉は心を傷つける。それゆえに、言葉にはパワーが宿っているということをいつも意識し、慎重に使わなくていけない。
 
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