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オンライン辞書,Dictionary


No.36
作文
2020-04-24
出身: 日本
居住: オーストラリア
20代 女性
ログイン名: たぬきち
タイトル:失敗から学んだ言葉遣いの大切さ
  日本では「親しき仲にも礼儀あり」ということわざがあるように、どんな相手に対しても敬意を払い、言葉遣いに気をつけています。また、目下の者は目上の者を敬わなければいけないという長幼の序は礼儀であり、社会に出ていく上で身につけなければいけない常識であるとされています。これは日本特有の文化であり、海外ではあまり見られない特色です。
私はオーストラリアに留学して改めて言葉遣いの大切さに気付かされました。

オーストラリアでは言葉遣いも上下関係も日本ほど厳しくはありません。寧ろ先生や年上の人のことを下の名前で呼んだりする事もあります。英語で相手と話すときも日本語のように敬語やタメ口などに分かれていません。留学してこれに慣れてしまった私は、大学に短期留学にきた年上の日本人の学生に、英語で話す時と同じように相手の名前を呼び捨てし、タメ口で話しかけてしまいました。すると相手は不愉快そうな表情を浮かべ「馴れ馴れしいですね」と言い、結局仲良くなることはできませんでした。私はこの経験から、自分の言葉遣いによって相手に与える印象を大きく変えてしまうのだということを学びました。私は初対面の人に普段友達に使うくだけた言い方を使ってしまい相手に馴れ馴れしいという印象を与えてしまいました。相手に好感を持ってもらうために正しい言葉遣いを心がけ、普段使う砕けた日本語と使い分けていかなければいけないのだなと思いました。

近年SNSが普及し簡単にコミュニケーションが取れるようになった現代では、正しい言葉遣いを学べる機会が少なくなっています。また、最近の若者は略語を頻繁に使う為に語彙力が圧倒的に少ないとも言われています。私たちは言葉遣いを使い分け、語彙力を身につけ、正確な言葉遣いと語彙を運用していく能力を積極的に身につける必要があると思います。
 
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