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オンライン辞書,Dictionary


No.47
作文
2020-04-26
出身: インドネシア
居住: オーストラリア
20代 男性
ログイン名: hpl21
タイトル:英語における若者と言葉遣い
  一週間日本の中学校に通った時、初めて日本の若者言葉に馴染んだ。大変素晴らしいと思ったが、大学の日本語の授業を取ると、日本の年長世代は若者言葉に対し、いかに否定的で保守的に考えているかに気付いた。これをきっかけに、英語において若者言葉はどのような存在かに関して考えはじめた。

英語の場合は、若者言葉に内と外の関係が特に強いらしい。英語において若者言葉は、内輪の若い層のみに許可されている。もし部外者、つまり若者ではない人が若者言葉を使おうとすれば、それは「ダサい」と見られており、若い層からの反発や抵抗がある。

例えば、「YOLO」という若者言葉が流行り、ニュースに頻繁に言及された時、オンライン上で「年長者は若者言葉を使わないで」という若者の声が多く寄せられた。この例から、若者言葉は、年上の世代を部外者と見なす、つまり若者である自分らと区別する役割を果たしているということが分かる。なお、若者言葉は、年長者が若者を見下したり、彼らの意見を軽く受け流したりする傾向に対する一種の反応や抵抗だとも言えると思う。この事実は、最近若い層の中に広まってきた「Okay Boomer」という年長世代を無視する表現によって現れる。

最近、欧米の政治状況は若い世代と年長世代の対立の激しさということによって特徴づけられている。こうしてみると、若者の言葉遣いは彼らの政治的な現実を反映するのではないだろうか。
 
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