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オンライン辞書,Dictionary


No.63
作文
2020-04-27
出身: オーストラリア
居住: オーストラリア
10代 女性
ログイン名: ミシェル
タイトル:自分の考えを伝えられない時の悩み
  自分の意見を出したり、相手とお互いを理解するために、言葉が最も重要な道具だと思う。特に、社会規範によって、どんな状況で敬語を使うべきか、どうやって良い印象を作られるか、それは「言葉遣い」で果たすことができると思う。

日本語を習い始めた時に、「日本語で通じ合うように、まずは自分の考えを伝えらればいいから、敬語やですます体などを勉強しなくてもいい」と思った。日本語の構造に対してまだ詳しくない私が、文法や単語を勉強ばかりして、いよいよ日本で留学した時に、ペラペラに話せると信じ込んだが、現実は全く逆だった。教科書や辞書で頑張って勉強したのに、なぜか、言いたいことは全部頭の中から出せなかった。その理由は日本語で言葉が重いからだと思う。例えば、同じ留学経験で、自己紹介をした時に「ミシェルと申します」と言って、それは丁寧すぎるだと後で友達から聞いたけど、高校の自己紹介で「と申します」が丁寧すぎるだと、どんな状況で使うべきかと悩んだ。それは特に外国語学習者として、理解にくい概念だった。なぜというと、日本語で丁寧さは主に言葉の重さにあるけど、一方、英語でその重さはむしろ口調に通して象徴されているからだ。故に、英語に慣れている私はこの状況に、日本語の重さについて勉強せずに、ただ教科書で習った日本語で自分らしさを伝えられなかったと思う。

このように、言語習得に対して、日本語で自分の考えを示すためには、その言語の言葉の含みやどの時に使うべきなどのニュアンスも関わっていると思う。とは言っても、正しさに夢中になると、皮肉なことに、言葉の真意がなくなってしまうかもしれない。だから、やはり完璧じゃなくても、自由に話すのも自分を表現するの一つの方法だと思う。



 
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