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オンライン辞書,Dictionary


No.64
作文
2020-04-27
出身: フランス
居住: ニューカレドニア
20代 男性
ログイン名: ジョアン
タイトル:言葉遣いの難しさ
   外国語を勉強すると、特徴を徐々に発見し、言語の本当の難しさは話せるようになってからわかると思う。日本語は世界で一番難しい言語だとは言えないと思うが、やはり独自の難しい点が多くある。その中で、言葉遣いが挙げられる。言葉遣いとは何かというと、自分と相手の年齢や性別や階層により話し方を合わせることだと言えるだろう。
 ニューカレドニアで日本語を中学校の時から勉強している男の私は、男性の日本語の教師に会ったことが一度もない。また、中学校の時は日本人との初めての接触体験として、日本人中学生が我が家に1週間ぐらいホームステイしに来たが、女の子だったということで、私は意識せずに言葉を真似して日本語で話し、いつのまにか女言葉を使うようになってしまった。日本語で性別によって言葉遣いが異なることに数年後に気づいたと思う。こういう点の存在が分かった時にはすでに女性に属する表現を使っていて、心配になった。今でも、ある表現が男言葉か女言葉か不安を感じることがある。
 性別による言葉遣い以外にも悩んだことがある。高校生の時は交換留学プログラムに参加する機会があり、初めて日本へ行けた。交換留学の相手が祖父母の家に住んでいたので、私は3週間お年寄りと一緒に暮らして、大変親切な人たちだったのに、少し言葉遣いで悩んでいた。また、フランス語では普段、同年齢の若者に初めて会うと、タメ口が一般的だから、日本にいたときも同じように、初めて会っても、年齢に関わらず他の高校生や大学生とタメ口を使っていた。しかし、人々の反応を見て、言葉遣いを変える必要があるのだと分かってきたが、やり方は不明だった。あのころから3年経っても、年齢による言葉遣いはまだはっきりと理解していないが、今ではほぼ同年齢の日本人に会う時も気を付けて話をしようとしている。
 日本語の言葉遣いが難しくて、日本人向けの尊敬語を教えるウェブサイトを見ると、日本人もよく尊敬語などで迷うとはわかる。また、性別によって言葉が決まっているのも文化が完全に異なる外国人には不平等に思えるはずで受け入れがたいかもしれないが、頑張って覚えて、慣れるしかないと思う。


 
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