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オンライン辞書,Dictionary


No.27
作文
2022-04-21
出身: 日本語以外
居住: オーストラリア
 
ログイン名: びわ
タイトル:友人とタメ口で使い始めるタイミングを失った
  留学し始めたいのでオーストラリアの寄宿学校に一泊二日の説明会に行って、とある日本からの学生と会った。ここではKちゃんと呼ぼう。アジア人学生はKちゃんと私だけだったからかもしれないが何か奇妙な親切感を感じ、自己紹介する時も日本語を勉強しているのをKちゃんに伝えて、その二日間は英語と日本語を織り交ぜながら喋った。
この後学期が始まり、二人きりの時はできるだけ日本語で喋るようにした。寮で再会の際Kちゃんは確か親しげにタメ口を使ったけど、私は丁寧語で答えた。あの頃の授業にはいつも丁寧語で行い、先生や生徒にも限らず丁寧語で話す。タメ口を勉強するのは2年後だった。
普通なら親しい友の間のタメ口使いは当然で、代わりに丁寧語を使えば相手との距離感を広がるかもしれない。でもKちゃんから見れば、私は外国人で、会話力は不足すぎると言うのも知っているから、わざと距離を取っていると勘違いしていないと思ってもいいだろうか。
そこで今は5年も経ったが、会話力も前より高め、違う丁寧さによって相手に違う感情をさせるのも勉強した。Kちゃんと親友とも言えるぐらい親しくなったが、丁寧語で喋る状態のまま。親友なのに丁寧語で話すと物凄くよそよそしい気がして、タメ口で話し合い始めたい。確かに普通ならタメ口を使うべきかもしれないが、今更変わるのは変に見えるかと心配し、5年も経ったから言葉遣いを変わる最適な時機がもう失ったかなと困っている。
 
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