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オンライン辞書,Dictionary


No.92
作文
2022-05-07
出身: 日本語
居住: 東京都
 
ログイン名: 上総
タイトル:言葉遣いに困った経験
  私は高校3年次に、大学入試対策として面接練習を行った際に、言葉遣いに悩んだ。
面接では、基本的に元の文章の内容に沿って質問に答えていくが、文章通りの内容をそのま
ま話すと、大きな違和感があった。私は日頃から、目上の方に対しては丁寧な言葉遣いを意識していたが、敬語を完璧に扱えていたわけではなく、面接の際、そういった部分にまで気を配ると、話している内にぎこちなく、不自然になってしまった。しかし反対に、内容の要点だけ伝えることを意識すると、比較的自然な会話をすることはできたが、言葉遣いでの細かな間違いが多くなってしまった。私は練習をする中で、敬語を完璧に使いこなしながらコミュニケーションをとることが、いかに難しいことであるかを実感し、無理に自然なコミュニケーションを意識する必要はないのではないかと考えた。
相手の年代や立場、その時の状況に合わせたコミュニケーションというものは、社会人としていろいろな人々と関わっていく中で少しずつ身につくものだ。社会に出ることなく、目上の人間と接することが比較的少ない高校生が、短期的にそういった能力を向上させることは難しい。また、コミュニケーション能力の有無に関わらず、フォーマルな場では、かしこまった言葉遣いをすることは全く不自然ではない。特に面接では、志望理由や自己prを通じて、志望する会社や学校への適性を確かめることが最も重要であり、必ずしも自然な会話を行う必要はない。相手に不快な思いをさせないために最低限の敬語や言葉遣いへの意識を持つことは必要だが、面接においては、話し方だけでなく、その内容について考えることが重要ではないだろうか。
 
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