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オンライン辞書,Dictionary


No.112
作文
2023-04-21
出身: China
居住: Australia
20代 女性
ログイン名: Nino
タイトル:難しい断り方
  自分と相手の気持ちを同時に気にし続け、両方も満足できる言葉遣いは私にとっていつも難しいものであった。特に、やりたくないことを頼まれた時、「相手の気持ちを気持ちを傷つけたくない」の思いを込めて、どう返事すれば良いのかいつも困っていた。そのため、適切な断り方について色々考えていた。

私が通っていたオーストラリアの高校では、毎年音楽祭があり、合唱コンクールをしていた。その合唱で使われる楽譜は、毎年三年生が夏休みの間に準備し、学校開始後、学生たちに教えるようになっていた。しかし、私のクラスは高三になった年には、何の間違いか誰も楽譜を作っていなかった。そこで、私はあまり時間が残っていない状況で、「楽譜を作ってくれないか」と頼まれた。作りたくないのに、人に断る言葉遣いが苦手だった私は追い込まれて作るようになってしまった。

もちろん、二日間で作った楽譜は二ヶ月で作った楽譜に比べ物にならないもので、私たちは合唱コンクールで負けてしまった。その後も私は、「自分のせいかもしれない」と思い込んで、随分落ち込んでしまった。この件で、私は断る言葉遣いの必要性を気付かされた。人に断る時には相手によって違う言葉を選ばなければならない。相手と親しい場合には、直接断っても良い。「ごめん」や「すまん」など軽い謝罪を含めるのも良い選択である。相手が上司や先生など自分より身分の高い人達の場合は、まず正しい敬語を使って、「誠に申し訳ありませんでした」とか、「大変失礼いたしました」とか言葉を使い、その後、理由を含めて断る方が良いかもしれない。

皆さんは人を断る時、どんな言葉遣いを使っていますか。
 
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