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オンライン辞書,Dictionary


No.130
作文
2023-04-21
出身: Australia
居住: Chelsea
20代 男性
ログイン名: Kevdawg
タイトル:「敬語:外国人としての悩み」
  日本語学習者として一番やっかいなのは、敬語に関わる場面だ。敬語とは一般的に丁寧に話すためのものだが、状況によっては自分を低くしたり相手を尊重したりするの使われる。

実際、私は敬語に関して困った経験がある。

ある日、私が働いている銀行に別の支店の日本人の社員がやって来た。この人の職場での立場は私より低かったけれど、遥かに年上だった。初日、彼に対してどんな話し方がふさわしいのか、分からなかった。二日目、砕けた話し方を皮切りに、彼との会話を開始させた。「高橋君、前日は忙しくて、君との交流が少なくてすまんなあ。休憩時間俺のオフィスに来てくれ。」と、私が彼に言った。しかし、彼が少し驚いた反応をしたことに私はすぐに気がづいた。そして、彼の返事はただの丁寧語で謙譲語や尊敬語も全く無かった。

「何故だろう?」と私は疑問に思った。

その後、私は日本人の親友から敬語の正しい使い方を学んだ。敬語の核となる‘立場’は、私が思ったより意味深かった。立場というのは、会社内の上下関係だけではなく、社会的な立場も関係するのである。そのため、彼の年齢は私より高く、社会経験や職場経験も私より上だったのにも関わらず、私が敬語を使わなかったのは問題だったわけである。

敬語とは、自分自身の尊厳を守ると同時に相手の顔を潰さないようにバランスを取って使わなくてはならない。敬語に関して外国人の私はよく悩む。だが、人生は七転び八起きというもので、敬語も同じく何度失敗しても根気強く練習し続ければ上手になれるだろう。
 
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