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オンライン辞書,Dictionary


No.132
作文
2023-04-21
出身: Australia
居住: Melbourne
20代 男性
ログイン名: ushiromiyabrody
タイトル:「くん」「ちゃん」「さん」それとも呼び捨て、どれがいいの?
  日本文化の中に「型にはまる」という概念がある。「型にはまる」とは、すべての物事にしかるべき方法と形式があると意味している慣用句である。スポーツから、ニュース番組、メディア、芸術にかけ、日本の至る所に型にはまっているものが見られる。そのため、日本社会は相当な秩序を保つことに成功している。しかし、日本のしきたりを知らない外国人はどうなるのだろうか?
言葉遣いは外国人がよく躓くところだ。そこで、おおかたの日本人が思い浮かぶのが上下関係や敬語かもしれない。しかし、外国人はより身近なところに困っている。それが名前である。
英語には「You」、中国語には「你」、第二人称の代名詞がある言語は少なくないが、日本語が例外の一つである。とはいえ、日本人はそこに不自由を感じているわけではなく、「さん」「くん」といった敬称を相手の名前につけて呼ぶからである。ただし、どの敬称が相応しいかは日本人同士の感覚で決まり、外国人が関わるとその「当たり前」が破綻してしまう。
私も呼び方で困ることが多い。知り合ったばかりの日本人に「さん」をつけたら気まずいか、苗字か下の名前かどちらが良いか等、色々と困惑する。日本人同士ではこのようなことがないのにも関わらず、同じ台本に沿って話しても決まりが悪く感じることが多い。
例えば、最近日本人と知り合った。最初は「さん」をつけて呼んでいたがおかしかった。名前だけで呼ぼうと試したが、納得いかなかった。結局、「あなた」と呼ぶことにした。しかし、これも腑に落ちずまた迷っている。
 
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