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オンライン辞書,Dictionary


No.141
作文
2023-04-26
出身: 台湾
居住: 日本
20代 男性
ログイン名: J
タイトル:ネットでのことばづかい
  昨今のコロナ禍の中、学術、仕事、趣味を問わず、対面でのやり取りは殆どが中止され、代わりにネット通信による様々な交流の機会が急速に増えていた。そこで日本語会話に自信を持っていた私は困っていた。それは同じくネット通信でも場合により文面は大きく変わることである。

まず日本語を母国語としない人々から、怖がられるのはビジネス日本語だろう。周知のように、ビジネスメールでは尊敬語、謙譲語に加え、定型文も多く使われる。しかし、それは相手を本音で褒めようとしても伝えにくいという側面があり、何か主張しようとしても強く言いづらく、相手につけこまれることもある。このような時に、敬語を崩すより、巧みな言い回しを使うほうが無難であろう。

それと対照的に、文字数制限のあるSNSサイトでは簡潔に書かなければならない。長文は多くの場合、アルゴリズムにもユーザーにも好ましくない。単刀直入に書くほうが、発信力が高いわけだ。一方で、ダイレクトメッセージを送る場合は、特定の相手がいるため、敬意を払わないといけない。しかしながら、ビジネスメールのような文章は堅苦しく、リアルタイムのやり取りには向いていないと思われる。ゆえに丁寧で会話らしい日本語を使うのが一般的だ。

日本人であれば、インターネットを使ったことがなくでも、短時間で前述のニュアンスを理解するのは難しくないかもしれないが、私は最初自分の文章に違和感を感じてもそれを修正することができず、困った経験がある。
 
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