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オンライン辞書,Dictionary


No.157
作文
2023-04-27
出身: オーストラリア
居住: オーストラリア
20代 女性
ログイン名: 魑魅魍魎
タイトル:若者言葉の悩み
  私が言葉遣いに困った経験は数々あるが、特に余韻がまだ残っていることが一つある。

数年前、留学中に東京の高校に通った。その時、教科書から学んだ日本語しか分からない私は、同級生の友達を作るのに苦労した。周りの友達と仲良くなるために、休み時間中の会話に参加して自分の趣味を紹介した。すると、四方八方から「うんうん、ほんと?それな〜」と笑い声が聞こえてきた。「うんうん」はかなり賛成の相槌みたく、そして「ほんと?」は「本当」の様にほとんど聞こえるが、「それな」に似ているものは、何も思いつかなかった。意味を聞くと、曖昧で説明しにくいと同級生に言われた。その瞬間から、混乱していた私は同級生との差に気が付いた。言葉が通じなくて、すぐに寂しくなった。

時間が経ち、言葉が分かるようになってきても、新しい問題が次々と生じた。現役の高校生のように話したかったので、自分の言葉遣いには砕けた言い方が段々と増えてきた。ですから、ホストファミリーとの日常会話にも若者の言葉遣いを入れた。しかし、この喋り方に慣れてから、年寄りのホストファミリーと話している時、たまに会話がかみ合わないことがあった。言葉遣いの理解の仕方が違うと、他の人々と共感できないことが何回かあった。

若者の言葉遣いの特徴的な常態、省略、それと現在の流行語の使い方は日本語の学習者にとってはややこしい。さらに、若者言葉はコロコロと変わるため、日本の若者が使っている言葉にはついていけない。言葉遣いが似ている人同士は共感し合えるが、言葉遣いが違ければ友達にもなれないそうだ。
 
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