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No.404
No.78へのコメント
2023-05-19
出身: 香港
居住: メルボルン
20代 女性
ログイン名: QAQGirl
タイトル:コメント
  ぬさん、エッセイを読ませていただきました。初めて「だべ」という語尾を知りましたのですが、私も似たような言葉遣いの悩みを抱えているので、共感できて、コメントさせていただきました。地域によってさまざまな表現方法があるということは、語尾も同様ですね。

日本語学習者としては、基本的には公用語に焦点を当てて学ぶため、方言や地方の言葉については詳しく知ることはありませんでした。初めて名古屋を旅行に行ったとき、隣の親切なおばちゃんが「これおいしいでちゅ」と言ったのですが、当時の私は「でちゅ」の意味が分からず、またそれが疑問文なのか会話文なのかもわからなかったので、とっさに「え〜」と答えてしまいました。あとで調べたところ、「でちゅ」は「ですよ」という意味で使われる語尾だとわかりました。

日本語だけでなく、私の出身地である香港も同じ悩みがあります。香港では広東語が公用語とされており、広州をはじめとする地域でも使用されますが、環境や地方によって独特な言葉遣いや語尾が発展しています。一部の人々は特別な語尾を使っており、私自身もいくつかの特別な語尾を使っています。例えば、「嘅(げ)」は所有を示す助詞として使われ、文末の語尾としても使用されます。「好食嘅!」は「おいしいね」という意味で、「ね」の代わりに使います。しかし、「嘅(げ)」は疑問文でも使えます。「邊個嘅?」は「これは誰のものですか?」という意味になります。「嘅(げ)」は香港の広東語話者の間で一般的ですが、すべての香港人が使用するわけではありません。地域や個人の言語習慣によっても異なる場合があります。そのため、香港人であるからと言って、必ずしも全てを理解することはできません。

しかしこれは、ぬさんと同様に、悪いことではないと思います。むしろ、自分の地域ならではの個性や特徴を表現していると自負しています。他の地域の人々と話す際には、言葉遣いや表現方法を調整する必要があるかもしれませんが、それもまた新たなコミュニケーションの一環と捉えることができます。地域ごとの方言や言葉の違いは、多様性を豊かにする要素でもあります。自分の地域が持つ言葉や文化を大切にしながら、他の地域の人々との交流を楽しんでいきたいと思います。また、言葉遣いや語尾は単なるコミュニケーションのツールに過ぎないため、どんな表現方法でも問題ありません。意味が伝わるならば、良いと思います。だからこそ、ぬさんはこれからも「だべ」という語尾を使い続けていきましょう。
 
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