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私は、同級生の人に敬語を使いがちです。というのも、私の生まれは3月中旬。いつもクラスに自分より生まれの遅い人など、少ししかいませんでした。そのため、「自分はほかの人よりも年下なんだ」ということをいつも意識してしまい、なかなか同級生や同学年の人にタメ口を使えませんでした。
「タメ口でいいよ」そう言ってくれる人は何人かいました。しかし、敬語が定着してしまっていたこともあり、タメ口で話す勇気は持てませんでした。気兼ねなくタメ口で話せるのは、部活動の後輩か、一年かけてやっと関係を築けた友達だけ。そうした状態で、友人関係にもかなり苦労し、ほとんど教室で思い出を作れなかったように思います。
生まれたタイミングについては、事実としてどうしても変えることはできません。しかし、それを気にして敬語を使ってばかりでは、周囲との間に壁を築くばかりです。
「おはよう」、「何してるの?」、「じゃあね」…。そんな言葉を、何の気兼ねもなく使える日が来るよう、自分のこの心の中にある壁を、いつか、壊してやりたいものです。
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