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No.128
No.50へのコメント
2020-05-03
出身: 日本
居住: 日本
回答しない 無答
ログイン名: フナエ
タイトル:日本語と社会規範
  言語と、その文化は切り離すことができず、お互いに影響し合っているとの実感があります。私は日本語と英語を話します。それから、日本の手話が少しできます。どれを使うときも、私という人間は変わりませんが、表現や、考え方にはそれぞれ別の影響を与えられると思います。
例えば、日本語ではあまり「私」「あなた/あなた方」「彼/彼女、彼ら」など、ほかの言語で主語とされる代名詞を使いません。使わなくても、理解し合えることがほとんどなので、あえて使うときは、強調や、特別な意味を持たせたいという場合のことが多いです。これが、英語や手話で表現するときは、「誰」ということをはっきりと示さなければなりません。さらに、手話では動作の大きさや緩急、顔の使い方(目を大きく開く、細める/眉を上げる/頬を膨らませる)は、大きさや程度を表すのに必須です。この違いだけでも、私自身の心の動きに少し影響があると感じています。
日本語の男ことば、女ことばについては、個人個人で違いはありますが、昔に比べて今はそれほど使われなくなってきていると思います。使われるのは、カジュアルな場面で、相手との関係によっては、冗談でわざと乱暴な男ことばをつかったりすることもあります。敬語や丁寧語では、男女の言葉の違いは考えなくてもいいと思います。「社会規範」について考えてみると、日本語・日本文化においては、カジュアルな場面と敬語が必要な場面の判断とモードの切り替えが不可欠で、重要とされると言えると思います。
 
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