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No.226
No.164へのコメント
2020-05-29
出身: オーストラリア
居住: オーストラリア
20代 女性
ログイン名: トレイシー
タイトル:社会のマナーへのコメント
  シオンさんの作文を読ませていただきました。

「敬語からどのタイミングでタメ口に切り替えるか」という悩みも抱えています。私はオーストラリア育ちで、敬語はないですが、相手と初対面の際に使ったイントネーションや感動詞の使用などは関係の距離感によって常に変化するのが多々あります。シオンさんがおっしゃった「語彙力はない人は言葉遣いに悩む」のに同感しますが、語彙力だけでなく、EIという感情的知性も、他人と上手くコミュニケーションを取るため必要不可欠な条件の一つだと思います。つまり、心遣いも同様に重視するとタメ口に切り替えるタイミングを容易に掴めるようになるのではないかと思います。

シオンさんの経験談を読んで、敬語の使用を決める「先輩」という存在とマナーの定義を改めて考えさせられました。日本では相手が自分より年上であれば先輩と認識され、敬語を通じて相手を持ち上げて尊重するというのは社会のマナーとして扱われているようです。シオンさんの後輩たちはサッカー部のマナーを気づくのが遅くなったのかもしれないですが、敬語に切り替えたきっかけになったのは、先輩の立場になった瞬間、自分たちも年下に当たり前の尊敬を受けて欲しがったからだ思います。私は中高6年間、学校のシンフォニーオーケストラに所属しましたが、学年に関わらず、一番優れたスキルを持つ限り、「先輩」を相当する「リーダー」という役として認められ、年上の人としてもリーダーにタメ口よりもっと丁寧な口調で話しかけた傾向がありました。従って、ご指摘いただいた「自分の今の環境がどういった場所なのか」は正しい言葉遣いを使いこなせるように重要な要素であると気付かされました。

私たちはまだまだ長い道のりがあるので、できる限り自分を多様多種な環境や立場に置いてみると、築いた人間関係の中で社会のマナーを身につけるようになると思います。
 
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