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No.233
No.220へのコメント
2020-05-30
出身: 日本
居住: オーストラリア
20代 女性
ログイン名: たぬきち
タイトル:伝統のある方言
  ゆゆかさんの作文拝読しました。
方言には独特の表現や言い回しがあり、標準語を普段から使っている人には理解できず苦労する場合が多いと思います。現地の方々とよりいい友好関係を築くために真似でも積極的に方言を学んだということにとても好印象を受けました。

私は方言が強い県出身なのですが、ゆゆかさんとは逆で方言ではなく標準語を必死に覚えました。小学校の頃に東京から来た転校生に方言がおかしいと言われきにするようになったからです。その時から今まで、方言を話すのは祖父母の前だけでそれ以外の人とは標準語を話すように切り替えていました。十年以上標準語を意識していたので、新しくできた友達の前でも自然と標準語が出る様になりました。ですが、たまに方言が出てしまいそれを友達に指摘されると小学校の時のことが思い出されやっぱり恥ずかしいことなんだと思ってしまう自分がどこかにいます。

方言は昔、地理的な条件(山や川)によって地域同士が遮られ交流ができなかったために各地域でそれぞれの方言が発展したとされています。各地域で発展した方言は、コミュニケーションツールという役目をを超え、その地域に住む人々の心と心を通じ合わせるために必要不可欠なものになりました。時は流れ、人々が今日の様に交流できるようになって方言は広まっていきましたが、工業中心の世の中になって若者が都心へ出てしまったり学校教育も標準語で行われる様になったせいで若者が方言に触れる機会が少なくなり、方言は危機に晒されています。最近では共通語が正しい日本語で方言が間違っていると考える人も多いと言われています。
言葉はあまりに日常的なものであるために人々の言葉に対する意識が薄れ、尚更危機を招いてしまっているのかもしれません。そんな中で、若者である私たちが意識して方言を大切にしていこうと行動することは大切なことなのではないでしょうか。ゆゆかさんはエセの方言を使っているのではないかと懸念されていましたが、積極的に学んだその方言の知識はその地域の伝統と方言を守る意味でも重要なことだと私は思います。
これからも是非福岡の方言を大切にしていってください。
 
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