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No.433
No.65の筆者から
2020-06-05
出身: 韓国
居住: オーストラリア
10代 女性
ログイン名: じみん
タイトル:うっちいさん。ありがとうどざいます。
  うっちいさん。素敵なコメントを書いてくださってどうもありがとうどざいます。

そうです。韓国でも、日本でも、年齢や地位によって、尊敬と感謝の気持ちを丁寧に敬語で会話することによって表すことは常識です。韓国での敬語は相手を自分より立てる尊敬語がメインです。日本でも尊敬語はもちろん使いますが、韓国と違って、相手を立てると同時に自分をへりくだって尊敬心を表す謙譲語も同時に使います。韓国語でも謙譲語を全く使わないというのは難しいですが、「謙譲語」という観念がないという点からみると、日本語の「謙譲語」は独特なものだと思いました。

腰を低くして、自分を謙った態度をとることで、さらに丁寧さを足す習性は日本人の他人や目上の人に対するの尊敬と感謝の気持ちの伝え方がどれほど丁寧なのかわかります。また、自分を謙ってまで丁寧に話すことが当たり前のように使われているところをみると日本人には礼儀というものが本当にしっかり執着しているなと思います。これが本当に日本人の性格や国民性を表すものだと断念づけるには無理があるかもしれませんが、日本語の敬語には独特な「上品さ」があると感じました。

うっちいさんがおっしゃった「日本語の美しい部分がすたれないようにしなければいけないと思った」という意見にとても共感しています。近年の世代の人々はちゃんとした敬語と触れ合う機会が少ないこともありますし、中年の方々に比べて敬語に慣れていない若者が多くなり、ちゃんとした形式的な敬語を話せる人が段々少なくなっているような気がします。また、時間が経ち、時代が変わるに連れて敬語の形もだんだん変化してきています。今の美しい日本の敬語の形や敬語に対する考え方がだんだん変わっていくことは本当にもったいないことだと思いました。

言語がその国の人々の性格を反映したり、印象を作ることができるということはとても興味深いことだと思います。日本人だけでなく、他の国々の「言語」からみたその国の人々や文化を分析してみるのも面白そうですね。
 
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