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No.271
No.14の筆者から
2022-06-04
出身: 日本語以外
居住: オーストラリア
 
ログイン名:
タイトル:ぱいんさんへ
  ぱいんさん、コメントを頂き、ありがとうございます。
正に仰る通り、敬語は相手との距離感を決めるものですね。そして確かに、先生や先輩、目上等、白黒はっきりした相手には、敬語を使うかどうか判断し易いと言えるでしょう。しかし、そうでない場合、例えば、同年代の人や初対面の人との会話等、上下関係が曖昧で微妙な場合こそ、敬語を使うべきかどうかが問題になるのです。ここでは、文化ですら決めるということになるかもしれません。

ネットで新しい友人と日本語で話す時、丁寧語を使った方がいいのでしょうか。

英語だったら、英語圏の人の常識では、英語には敬語の概念がなく、その上カジュアルな状況ですから、少なくとも私の経験では、間違いなく丁寧にする必要はないはずです。それは、文化によって決められたことです。

でも、日本語の学習をしてきて経験から、このような場合こそ、まず敬語を使うべきであり、それが礼儀として期待される程度であることもわかりました。これも、文化によって決められたことです。

どちらの文化が勝ちますか。

前の投稿の場合、相手は日本人の方ではありませんでした。だから、その場合は丁寧語を捨てて、英会話のように気軽に話した方が良かったのかもしれません。しかし、私と同じクラスの人と、彼の日本人の友人と話す時、英語では下の名前で呼び合うが、日本語では上の名前で呼び合うという話をしたことがあります。そうしないと、友人にとって不自然だから、と言っていました。この場合、やはり日本の文化に従わなければならないのでしょう。

勿論、その判断は相手次第ですが、出会いの度に、その経験が積み重なって、将来への道標となればと思います。
 
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