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No.576
No.40の筆者から
2023-06-05
出身: オーストラリア
居住: オーストラリア
20代 女性
ログイン名:
タイトル:文化の違い
  Yさんのコメントを読ませていただきました。実は私もベトナム人なので、その諺を聞いた事があります。確かにベトナムの文化には、教師は尊敬すべき存在なので、教師に対して振る舞いも言葉遣いも正しくして、気を付けなければいけません。だから少し同感はできますが、賛成はできません。なぜなら、ある人の教えは意味深く、他の人の心を動かせたら、その場合だけで「先生」と呼ばれると思います。例えば、友達からある言葉の意味を教わったら、友達は教師になるという事ですか?

私はオーストラリア生まれ育ちなので、オーストラリアの文化の方が慣れています。元の作文に書いた通り、オーストラリアの文化はかなりカジュアルな雰囲気があって、名前だけで呼んだり特殊な俗語を使ったりする事が普通です。その一方で、ベトナムと日本の文化には丁寧さや尊敬はとても大事です。だって、ベトナム語にも自分と相手の地位によって言葉遣いの丁重さが異なる敬語もあるので、先生の呼び方は重要な事です。しかし、英語にはそのような言葉遣いがないので、その重要さが分かっていても、この場合先生と生徒の関係がなければ、余りに丁寧に話す必要が本当にあるでしょうか。そもそも、この先生は私と同じくオーストラリア生まれ育ちのベトナム人なので、先生はそのような期待をしていません。むしろ、丁寧すぎると堅苦しくて変な気分になってしまいそうです。

違和感を感じてしまうのはすれ違った文化の交差点に立っているからです。だからこそ、状況によってどちらの文化の礼儀や言葉遣いを従ってばいいのか分かりません。
 
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